トロンボーンのCD 題字
LE QUATUOR DE TROMBONES DE PARIS
フレンチ ベルカント トロンボーン 題名どおり19世紀のフランスのトロンボーン音楽を集めたCDである。ソリストは有名ではないがパリトロが演奏しているのに気が付いて購入した。よく出るソロやアンサンブルのCDでは聴けない作品だが,どの曲も魅力的であり,もっと演奏され,聴かれても良いのではないだろうか。
参考演奏としての価値がある。ADDAの倒産?で廃盤化していたが,最近どこかで音源を再発しているらしい。
フレンチ ベルカント トロンボーン(19世紀のソロトロンボーン音楽)

バルテ?
  トロンボーンとピアノのための独奏曲
トーマス
  トロンボーンとピアノのためのハムレットの独奏曲
シャルテン?
  トロンボーンとピアノのためのアンダンテとアレグロ
コーエン
  トロンボーンとピアノのためのアンダンテ
コーエン
  トロンボーン四重奏のためのアンダンティーノ
ノイコン?
  トロンボーン四重奏のための葬送行進曲?
ノイコン?
  トロンボーン四重奏のための・行進曲
ボルドニ?
  ヴォカリーズ集
デメルスマン
  トロンボーンとピアノのための導入とポロネーズ
デメルスマン?
  ウィリアム・テルの主題による大二重奏

Trb:ベニー・スルーチン
PIANO:ジェフ・コーエン

ADDA
581247
パリ・トロンボーン四重奏団 (4人のヴィルトォーゾ) 言わずと知れたパリ・トロのデビュー・アルバム。この団体の演奏でトロンボーン四重奏団の演奏に刮目した人も多いと聞く。
このアルバムに収録されている曲目は今ではプロ・アマ問わずトロンボーン四重奏団の主要レパートリー化していることからも彼らの影響力の大きさが伺い知れるし,民音の貸し符でもほとんどが手に入り,楽譜店でも入手できるというのも彼らがいたからこそである。
 どの曲も美しいメロディーと吹く楽しさ(キツイ?(笑))が味わえる名曲揃い。
 トロンボーン奏者必携のアルバムといえよう。
パリ・トロンボーン四重奏(4人のヴィルトォーゾ)

ティボール
  序奏,主題と8つの変奏
アルブレヒツベルガー
  二重フーガ
タンパー
  アート・イン・ブラス
ウーバー
  3つの小品 作品29
R.deバロ
  ブラジリアン・ダンス
ドヴォルザーク(ミシェル・ベッケ編曲)
  ユーモレスクとダンス
ジョプリン(ミシェル・ベッケ編曲)
  ラグタイム
草川 信(高嶋 圭子 編曲)
  夕焼けこやけ
童謡(高嶋 圭子 編曲)
  わらべうた
テレマン
  4本のためのコンチェルト

1987年9月18,19 ノヴァ・ホール(茨城県つくば市)
      9月20日  ヴァリオ・ホール(東京)
Bellwood
BW-1001D
ライブ・イン・東京 ’90 彼らのライブはいつ聴いてもその曲目構成のすばらしさ,そしてプログラム終了後のベッケが笑いながら言う別名「ネクスト・プログラム」が楽しい。
 本音を言えばいつものその「ネクスト・プログラム」を楽しみにしている人も多いのではないか。
 私はこの演奏会の会場にいた。本音を言えば「少し来日の疲れが残っているのかな?」と言うさえない部分が見受けられた(彼らの最高パフォーマンスに比べればである)が時間がたつにつれてどんどん良くなっていき正式曲目後の演奏はすっかり素晴らしさを取り戻していた。
ライブ・イン・東京 ’90

ヴィヴァルディー
  4本のトロンボーンのための協奏曲
コーエン
  4ホンオトロンボーンの為のアンダンティーノ
ドンディーヌ
  4本のトロンボーンのための組曲
ボザ
  3つの小品
シャルパンティエ
  典礼形式による四重奏曲
モリコン(ギイ・デスタンク編曲)
  ただ一度西へ
ドビュッシー(ギイ・デスタンク編曲)
  亜麻色の髪の乙女
ジョプリン
  ジ・エンターテイナー
R de パロ
  グローリア
ラセリー&イルダ
  ヴィヴ・ラ・ビスタ

1990年9月24日 石橋メモリアル・ホール(東京)
「パリの生活」 パリ・トロンボーン四重奏団 来日のたびに日本でレコーディングするのが習慣になってきていたが,毎回コンサートを彷彿とさせる楽しいアルバムを発表してきた。
 今回のアルバムの特徴はなんと行っても名アレンジャーのギィ・デスタンクの編曲ものが多くを占めていることである。デスタンクはこの団体の重要なアレンジャーとして,この団体のレパートリーに貢献している。
 また,日本を愛する彼ららしく,サザン・オールスターズの「愛しのエリー」が取り上げられている。
「パリの生活」

オッフェンバック(G・デスタンク編曲)
  セレクション オッフェンバック
   ・ジェロルスタン女大公殿下
   ・美しきエレーヌ
   ・鼓手隊長の娘
   ・ラ・ペリコール
   ・「パリの生活」よりフレンチカンカン
   ・「天国と地獄」より

クライスラー(G・デスタンク編曲)
  愛の悲しみ
クライスラー(G・デスタンク編曲)
  愛の喜び
モーツァルト(J・L・バルベーズ編曲)
  歌劇「魔笛」よりザラストロのアリア
モーツァルト(T・カンス編曲)
  レ・プチ・リアン
G・デスタンク
  4本のトロンボーンの為のノスタルジー
G・ウッド
  4本のトロンボーンの為の4つの小品
桑田圭祐(山田 慧編曲)
  いとしのエリー
カーマイケル(G・デスタンク編曲)
  スターダスト

録音:サンパルホール 1992年6月18,19日

Bellwood
BW-1007D
ファイナル・コンサート ライブ ’97  パリ・トロンボーン四重奏団 結成されれば必ず訪れるのが解散である。
1971年に結成してから27年間不動のメンバーで活動してきたパリ・トロンボーン四重奏団もついにこの日を迎えた。
 コンサートを聴く限りまだまだ行けそうな気がするが,そこは自らの芸術に厳しい彼らのこと。レベルを維持して活動する限界と見切って潔くその輝かしい歴史に自ら終止符を打った。
この日の「ねくすと・ぷろぐらむ(笑)byベッケ」を聴きながら今までの演奏会を振り返った方も多いことだろう。
 ラフォッセ(ラフォース?)のエチュードなど演奏選曲とも素晴らしい。
 はたしてこの演奏,ポリシーを越えられる団体は現れるのか?
 何団体かその萌芽を見せている団体はあるがしばらくは越えられそうにない。
ファイナル・コンサート ライブ ’97

ティボール
  序奏,主題と変奏
ジェルヴェーズ
  組曲
バッハ(
  フーガ(ヴァイオリン・ソナタ1番より)
ベートーヴェン
  三つのエクアール
セロツキ
  組曲
ヒダス
  フォー・イン・ハンド
ラフォッセ
  四重奏のためのエチュード
ドビュッシー(G・デスタンク編曲)
  亜麻色の髪の乙女
ドビュッシー(G・デスタンク編曲)
  小さな黒ん坊
高嶋圭子
  メモリーズ
モリコーネ(G・デスタンク編曲)
  かつて西部へ
カーマイケル(G・デスタンク編曲)
  スターダスト
ドヴォルザーク(M・ベッケ編曲)
  ユーモレスク
ガーシュイン
  ファンタジー

録音:石橋メモリアルホール 1997年11月24日(ライブ録音)
BW-1009D