トロンボーンのCD 題字
KAN NISHIDA
バストロンボーン ミーツ シューマン(詩人の恋)  西田 幹 ビッグバンドを中心にジャズ畑で活躍するバス・トロンボーン奏者西田幹の1枚目のソロ・アルバム。
 現在日本を代表するバストロンボーン奏者だけのことはあり確かなテクニックと歌心を持っている。
 ジャズを中心に活躍しているため,バーンスタイン,ピアソラなどではさすがと思わせる。シューマンはクラシック系を聴き慣れている耳には少々歌い方が異質に聴こえるが素晴らしい演奏には違いない。
 なによりも数少ないバストロンボーン奏者のソロアルバムと言うことで歓迎したいし,今後も意欲的な活動を続けてもらいたい名手である。
バストロンボーン ミーツ シューマン(詩人の恋)

シューマン
  詩人の恋 作品48 (全曲)
バーンスタイン
  ウェスト・サイド ストーリー
   何か良いことが
   マリア
   トゥナイト
   サムウェアー
ピアソラ(西田 幹 編曲)
  ミロンガ エン リ
ピアソラ(西田 幹 編曲)
  リベルタンゴ
ワイルダー
  バストロンボーンとピアノのためのソナタ

Piano:浜川 潮
Flute:北沢りか
VIRA-0105
西田幹 Bass-Trombone World Vol.1 活発なソロ活動を展開する西田の今を伝えるライブ・アルバムが自主制作という形で世に出ることとなった。
 プログラムはなかなか意欲的で,西田の愛するクラシック,ジャズの両ジャンルから意外な取り合わせとも思える構成になっている。収録時間の関係からクラシック畑の作曲家を取り上げた第1部と第2部を2枚に分けて収録。
 1枚目はバッハ,コレルリ,バーンスタインを取り上げる。
バッハではチェロのために書かれた無伴奏チェロ組曲の中から比較的演奏機会の少ない第5番から最後の3曲サラバンドガヴォット1,2,ジーグを取り上げる。クラシックのチェロを聴き慣れた耳には異質に感じる部分も有るが確かなテクニックを感じさせる。
 バーンスタインは非常に合う。バストロンボーン独特の太く柔らかな音色がマッチして素晴らしい。
西田幹 Bass-Trombone World Vol.2 2枚目の”meets PIAZZORA”フルート,ピアノ,ベースも加わった構成で楽しませてくれる。
 バストロとフルートが交互にソロを一曲ずつ演奏して三曲目からセッションとなる。タンゴの調べにはフルートが良く合うのでこの選択はなかなかいい。
 すべて最近ピアソラづいている西田自身の編曲による。
 バス・トロンボーンながら,ペダル・トーンからかなりのハイ・トーンまでこなし,バス・トロンボーンの魅力を十分に味わうことが出来る。

 録音は会場の優秀な音響(残響)を十分に取り入れながらも楽器の音色も損なわず美しい。
 自主制作盤でもかなりの出来映えである。


※ なるほど,Da Capo 繋がりだったのね・・・。


購入は直接 西田さんへ
mailto:kankan@jp.bigplanet.com
西田 幹 ベーストロンボーン リサイタル

第一部 Classical music 〜 Leonard Bernstein

バッハ
  無伴奏チェロ組曲第五番より
    サラバンド
    ガヴォット1
    ガヴォット2
    ジーグ
コレルリ
  舟歌と酒歌
バーンスタイン
  ミュージカル「ウェスト・サイド・ストーリー」より
    サムシング・カミング
    マリア
    トゥナイト
    サムウェアー

第二部 ”meets PIAZZORA”

ピアソラ(編曲 西田 幹)
  ニ短調のミロンガ
ピアソラ
  フルートの為のタンゴエチュードより第3番
ピアソラ(編曲 西田 幹)
  忘却
ピアソラ(編曲 西田 幹)
  天使のミロンガ
ピアソラ(編曲 西田 幹)
  アヴェ マリア
ピアソラ(編曲 西田 幹)
  我が死へのバラード
ピアソラ(編曲 西田 幹)
  愛
ピアソラ(編曲 西田 幹)
  孤独
カーペンター(編曲 西田 幹)
  カーペンターズ「青春の輝き」 ”I need to be in Love”
ピアソラ(編曲 西田 幹)
  リベルタンゴ

Flute:北沢りか
Piano:根本英子
Bass:上羽康史

2000年6月10日 ひこね市文化プラザ エコーホール にて ライブ録音