トロンボーンのCD 題字
WIENER POSAUNENN QUARTETT
 ウィーンのトップクラスの奏者たちで結成された四重奏団である。
 面白いのはトロンボーン四重奏のためのオリジナルをいっさい使用せずすべてアレンジ曲であることだ。
ベートーヴェンのピアノ・ソナタ「悲愴」から第2楽章の編曲・演奏は自分でも行ってみたかっただけにこうして素晴らしい演奏が出たことはとても嬉しい。
メンバーの写真を見ると分かるように,すべてウィーン風の楽器を使用している。奏法,音質ともに他の四重奏団とは明らかに違う,これぞウィーン風という音が楽しめるので是非そのあたりにも注目(注耳?)していただきたい。
 なお,ここへ載せているジャケットはオリジナルの自主制作盤であり,96年9月にウィーンで購入したものである。
 日本盤のCDは,カメラータ・トウキョウが買い取ってCD化している。
ウィーン・トロンボーン四重奏団

ハイドン

  「天地創造」より
  大いなる御業が成し遂げられた
モーツァルト(編曲:ハンス・ペーテル・ガイスヴィンクラー)
  ミサ曲ハ短調k.427より
  肉体を受けられ
アルブレヒガー(編曲:マーク・テツァーク)
 二重フーガ

ベートーヴェン(編曲:ウィーン・トロンボーン四重奏団)
 二本のオーボエとイングリッシュホルンのための三重奏
  アレグロ
  アダージョ カンタービレ
  メヌエット,アレグロモルト,スケルツォ
  ファイナル,プレスト
ベートーヴェン(編曲:ハンス・ペーテル・ガイスヴィンクラー)
 ピアノ・ソナタ 第8番 作品35 悲愴より
 アンダンテ・カンタービレ
ブラームス(編曲:エリック・ハインツル)
 ハンガリー舞曲第6番ニ長調
ヨハン・シュトラウスU世&ヨゼフ・シュトラウス(編曲:エリック・ハインツル)
 ピチカート・ポルカ
ヨハン・シュトラウスU世(編曲:エリック・ハインツル)
  ポルカ「浮気心」
トーマス・コシャート(編曲:F.X.シュミット)
  惚れた少年


ウィーン・トロンボーン四重奏団
EXTRAPLATTE
EX239-2
くるみ割人形〜ロシアのメロディー〜 ウィーン・トロンボーン四重奏団 ウィーン・トロンボーン四重奏団第2弾はなんとロシア音楽の編曲もの。
 今回のCDは大推薦!!
 こんなになめらかなトロンボーンの4重奏は久しぶりに聴くのではないだろうか。
もちろんこの団の方針と思われる親しみやすい曲を四重奏で届けると言う方針は確固たるもので,すべて聴いて心地よい。
 良く知られた曲であると言うことはそれだけ聴衆からの審査も厳しくなるのだが,ただただ素晴らしいという他はない。
 「くるみ割人形」はアメリカのトップ奏者で臨時的(?)に結成された四重奏団(FOUR OF A KAINDから一人入れ替えた編成)のCD(SUMMIT DCD146)があるが,別の編曲らしい。演奏はこちらの方が遙かに上だと私は考えている。是非聴いてもらいたい。

 ボロディンの夜想曲はこれも個人的に編曲してやってみたかった曲でこの団体はやってみたいと思っていたことを次々にやってくれるので嬉しい。
くるみ割人形〜ロシアのメロディー〜

チャイコフスキー
  「くるみ割人形」組曲作品71aより
  1.序曲
  2.行進曲
  3.葦笛の踊り
  4.ロシアの踊り
チャイコフスキー
  弦楽四重奏曲第1番 ニ長調 作品11より
   アンダンテ・カンタービレ(2楽章)
   スケルツォ(第3楽章)
ショスタコーヴィチ
  前奏曲 作品34より
   第15番
   第19番
   第20番
   第24番
   第14番
   第16番
   第17番
   第 7番
   第13番
   第10番
   第 6番

ムソルグスキー
  オペラ「ソロチンスクの市」より
  ゴパーク

ボロディン
  弦楽四重奏曲 第2番 より
  夜想曲(第3楽章)

1997年9月22日〜24日 スタジオ・パウムガルテン(ウィーン)

ウィーン・トロンボーン四重奏団
CAMERATA
28CM-573