今月のおすすめCDについて
毎月購入するCDの中から今月の一押しを紹介!クラシックとは限りません。

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2000.T

 いつ見ても名画は名画

マイ・フェア・レディ DVDが非常な勢いで普及しています。
 以前はハイエンドの映像と言えばLDでしたね。
 LDはレコードの大きさと高い値段のプレーヤーとソフトが障害となってある程度の人間しか手が出せないものでしたが,学生時代どうしてもみたいクラシックのソフトやレンタルで我慢できない映画にその高画質という言葉に惹かれ,アルバイトのお金で一番安いプレーヤーを購入しました。
 6畳一間の風呂なしアパートで17インチの拾ったテレビではその高画質は望むべくもなく,社会人になったら少し良いオーディオを揃えて堪能できるからと自分を慰めて高いソフトをどうしても欲しいものから順に買っていました。
 技術の進歩はめざましくDVDが出ると言われても基本が圧縮技術にあると聞けば,「無圧縮のLDの方がまだ音はいいさ。」と思っていましたが,ついにパソコン環境ながらDVDを見られるようになって来ると,DVDも見てみたい欲求に駆られました。
 DVDはどの程度良いのか比較するにはどうすればいいのか考えた結果,LDとの差を見比べるには,派手な効果音があり画面に迫力があるもの外衣だろうとの結論に達しました。
 そこで購入したのが「バック・ドラフト」あの「料理の鉄人」で有名なテーマ曲が入っていて,かつ爆発シーン連発のオーディオ&ビジュアル向け作品です。
 早速パソコンを組み上げ,環境が整ったので再生してみました。
 画面の明るさがソフト側で少し明るめになっているのを調整し,早速鑑賞です。
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 素晴らしい音&迫力
 LDとの比較など忘れてしまいました。
 爆発シーンの音響! 画面の迫力!
 字幕の有無を切り替えられ,日本語吹き替えも選べ,好きなシーンをすぐに頭出し,静止画も最高そして今後の機器の購入の物欲を刺激する5.1チャンネルサラウンド再生
 残念ながらLDはDVDに取って代わられる日も近いだろうなと思えてきました。

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 機器の話はその程度にして今回お勧めの名画です。
 と言っても,「DVDはいいぞ〜!」と言うのもこの映画のご紹介には含まれているわけで,決してLDからDVDへの思い出話も無駄ではない訳です。

 マイ・フェア・レディ 1964年アカデミー賞8部門受賞&オードリー・ヘップバーン主演の名画です。
 今更ご紹介するまでもありませんが,知らない人の為に粗筋をここでご紹介。

 コヴェント・ガーデンの劇場前。花売りのイライザは必死で声を張り上げていた。誰もが通り過ぎていく中,じっと彼女のしゃべり声に耳を傾けなにやら書き取っている男がいた。ヘンリー・ヒギンズ教授・・・。
 言語学者の彼はイライザの訛を指摘し,私なら花売りのこの娘を立派な花屋の店員にも変えてみせることができるがこのままでは生きている価値さえもないと言う。唖然とする彼女を守るかのようにピカリング大佐と名乗る男が花を全部買い上げてくれた。その日の彼らとの出会い。それはイライザの人生を大きく変えた瞬間となった・・・。
  
 「プリティー・ウーマン」の元にもなった往年の名画ですが,今見てもいいですね。
 シンデレラストーリーと解っていながら引き込まれる展開の巧みさ,ヒギンズ教授役のレックス・ハリソンの頑固さ,ヘップバーンの変身ぶり,二人がいがみ合いながら惹かれ有っていく課程の面白さは最高ですね。音楽も大当たりのミュージカルだけ有ってどの曲も名曲ばかり。サウンド・オブ・ミュージックと並んでミュージカル映画としての頂点といえるでしょう(オードリーには歌が難しかったのだろうか吹き替えでマーニィ・ニクソンが歌っています。もともと劇場版(ブロードウェイ)はジュリー・アンドリュース主演で大ヒットし,皆がアンドリュースの声であの名曲を覚えてしまっていると言うことと,ヘップバーンの歌はアンドリュースに比べると落ちるからではないかと思われます。)
 頑固者2人が互いに自分の主張を押し通しながらも本当の気持ちになると相手に向かって行けないところなど,観客としての自分が解っているのにどうしてと思わせつつ,最後の最後まで素直に言えないながらもハッピー・エンドであることを語らせる「イライザ,・・・・・・・・・(点の部分がこの映画の最高に好きな台詞&知らない方はお楽しみ)」のエンディング・シーンには思わず涙してしまいます。

 DVDならではのおまけ映像(ここでは紹介しませんが,コレクター心を掻き立てるものです。)や,映像,音声の良さも相まって,「これからはDVDだな。」と言う結論に達しました。

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