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2000.Ⅵ
よくやった ヘムホーツ！
久々のヒットではないでしょうか？「トロンボーンのための色彩（Colors for trombone）」
やっぱり現代曲も作曲されるのであればこういう聴いていて素直に感じることが出来るものがいいですね。
私が演奏会で聴きたい現代音楽のトロンボーン協奏曲はブルジョワの「トロンボーン協奏曲」，ディロレンツィオの「リトル・カウボーイ」そしてこの曲と言うことになりました。
曲は全部で４つの部分からなり，それぞれに色が割り当てられ，その色から得たインスピレーションを元に作曲されています。
黄 ： 奮い立たせる，元気付ける，活気づける。すなわち「英知と光明」
赤 ： ダイナミック，情熱，劇的に，激しく，苦闘するように変化させる。言い換えれば「勇気と意志力」
青 ： メランコリック（憂鬱な），夢のような，ひたむきな，言い換えれば「真実と平穏」
緑 ： 希望に満ちた，期待する，名状しがたい，言い換えれば「バランスの取れた力，ハーモニー」
とにかく全編が親しみやすくかっこいいメロディー。
是非生演奏で聴きたい曲です。
ヘムホーツが作曲家のアッペルモントに委嘱したというこの作品。依頼したヘムホーツに拍手を送りたい。
演奏もさすがバンベルク交響楽団の首席トロンボーン奏者（ソロ・トロンボーンと言います。）だけあって確実なテクニックと音色そして素晴らしい歌心で魅了します。
録音も優秀ですし，バックのアントワープ音楽院ハーモニー・オーケストラも抜群の上手さ。
絶対に買いです。
また，同じ作曲家の「ノアの方舟」も，これまた最高！の吹奏楽曲です。
日本でも流行ることでしょう。
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