今月のおすすめCDについて
毎月購入するものの中から今月の一押しを紹介!クラシックとは限りませんし,CDではないかもしれません。。

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2000.]U

He is a Christmas!


 12月の音楽と言えばやはり”クリスマス音楽”。
 ここで自分のクリスマス音楽好きを白状してしまうわけです(^^;;
 クラシック音楽がキリスト教と密接に結びついていることは今更書くことではありませんが,文化がどんどんデフォルメされていく日本のクリスマスも大好きだったりします。
 つまりは文化の背景よりもその楽しみだけをいただいちゃおうという安易な考えが好きなんですね。
 見ていて楽しく美しいイルミネーション,聴いて心地よい音楽。He is Christmas TAKE6
 東京の12月の夜はとても美しいイルミネーションとデコレーションで愉しませてくれます。
 銀座,渋谷,池袋,新宿,恵比寿,六本木,どこでもそれぞれ趣向を凝らしたデコレーションで飽きません。
 店の前でさりげなく飾られる一品ものにセンスを感じたり,喫茶店の大きな窓ガラスに吹き付けられたトナカイやサンタの俗な感じに季節を感じたり。ビルの壁面いっぱいに電飾で飾られたツリーを見たり・・・。
 また,見に行きたくなってしまいました。



 今回ここで取り上げるのはアメリカのコーラスグループTAKE6のクリスマス・アルバムです。
 TAKE6はメンバーの4人が学生時代に結成され,1986年にアライアンスと言うグループ名で6人組のアカペラ・コーラス・グループになりました。 87年にはプロとしてデビューして,TAKE6と改名しました。88年にデビュー・アルバム「TAKE6」で,グラミー賞で3部門を受賞するなど華々しい活動を開始し,90年のセカンド・アルバム「ソー・マッチ・2・セイ」では,デビュー・アルバムをしのぐセールスを記録し,不動のコーラス・グループとしての地位を確立しました。
 そして91年,メンバーがマーヴィン・ウォーレンからマーク・ギブルに入れ替わり,この「He is Christmas」が録音されました。

 クリスマス・アルバム好きの私は「コーラス・グループの最高峰であるTAKE6がクリスマス・アルバムを発売しないかな〜。」と思っていました。
 そんな91年の秋,どうやら発売されるらしいとの情報が入ってきたのです。
 しかし輸入CDショップでチェックする事を忘れていた自分の目に,いつも訪れているディスカウントショップの輸入CDコーナーが飛び込んできました。
 「何か面白いCD有るかな?」と思って覗いていると,Christmasの文字が。
 手に取ってみるとそれがなんとTAKE6のクリスマスアルバムだったのです。
 すぐに家に帰ってCDプレーヤーにセットしました。
 スピーカーが歌い出したのは「Silent Night」。高音部分のハーモニーからバスのリズムのある歌から紡ぎ出されていくのは聖なる夜の雰囲気を持ったジャジーな雰囲気。2分20秒からは一転して人間ベースがJAZZのりズムを入れながらこれからのこのアルバムを暗示させる雰囲気を出し始めますが,そのままフェードアウトしていきます。
 Oh! He is Christmas
 アルバム・タイトルでもあるオリジナル曲はTAKE6が一番TAKE6らしい顔を見せる瞬間ですが,ファンはこの瞬間を期待しているのかもしれません。そして彼らは彼らなりにこの曲を一つのクリスマスのスタンダードにすべく録音したのでしょう。
 私のように純粋に声の美しさを聴きたい人間には,3曲目のHark! The Herald Angels Singこそが望んでいたものなのかもしれません。ユニゾンからぱっとハーモニーに,文字通り音が広がる瞬間は鳥肌ものです。
2分19秒の最後の展開には,あまりの美しさと,自分の好きな解決に涙がこぼれてきました。
 このほかクリスマスの定番Little Drummer BoyO Come, ALL Ye Faithfulなど独自のアレンジと美しい歌声で単なるクリスマスアルバムを超えた価値があります。
 是非一度お聴きになってみては如何でしょうか。

この他のおすすめはまた来年にでも・・・。


オフィシャル・サイト  まだ工事中ですがそのうち・・・。

クリスマスと言えばこのサイトをおいて他にはないと思います。素晴らしいので是非


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