今月のおすすめCDについて
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1999.W
聴いて楽しい素晴らしいアンサンブル
ジャーマン・ブラス 序曲集 今年の1月の「今月のおすすめ」で取り上げたベルリンフィル・ブラスアンサンブルも巧かったが,今も活発な録音活動を続けているジャーマンブラスはいつも楽しませてくれる。
 序曲集と言うからどんなのが入ってるかと思えば,まず目に入ったのが最終曲目のショスタコービチの「祝典序曲」!! ヴァイオリン,クラリネット・パートをコルネットで吹き抜ける軽やかさ,リズムの切れ,そしてドイツの金管の持つ独自の音色と雰囲気どれも素晴らしい。
 ヘンデルの「王宮の花火の音楽」,ヴェルディの歌劇「ナブッコ」序曲,そして歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲!!!などそのまま聴いても楽しい。
 金管が軽く細かいパッセージを吹きこなすと言えば,イギリスのブラスバンドを思い浮かべる方も多いと思う。ブラック・ダイク・ミルズ・バンドや,グレート・コリアリー・バンドなどイギリス独自の甘いコルネット,ユーフォニウムの音色と鋭いトロンボーンなど,確かにその素晴らしさも大好きなのだが,この感じも大好きだ。
 この演奏には久々にフィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブル系を聴いた喜びがあった。
 今月はこのほかに左下の写真の「ジェリコのトランペット」も購入したのだがこのように守備範囲が広いのもこの団体を聴く楽しみになっている。
 最近はこのジャーマン・ブラス・レーベルから構成メンバー関係の団体が出てきているようである。例えばミュンヘン・トロンボーン四重奏団はメンバーの一人バイエルン放送交響楽団の奏者トーマス・ホルヒが主催するものである(このCDはそのうちトロンボーンのCDの方で)。


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