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1999.X
個性のある演奏が好き 最近の録音はますます個性が希薄になっている気がしませんか? 録音のためのセッションで上手くいった部分を繋ぎ合わせ,極端な場合は一つの曲で100カ所ほども繋いでいる場合もあるようです。そんな録音では生き生きとした音楽のつながりを感じることは出来ませんよね。 昔の録音では取り直していってもそれほど多くは繋いでいないためにまだ音楽が流れる場合が多いでしょう。 もう一つは奏法の国際化と統一化ですね。こんな事は書くまでもなくみなさんも分かっていることでしょうが,つい書きたくなってしまいます(愚痴?)。 最近は本当に新録音を買わなくなりました。 さて今月はまだ出て新しいDGのオリジナルス・シリーズ(THE ORIGINALS)の新作を一枚ご紹介します。 指揮者はフェレンツ・フリッチャイ,演奏はベルリン放送交響楽団,録音は1961年11月ベルリンのイエスキリスト教会(ここからは本当にいろいろな名録音が生まれていますね。)です。 この演奏には非常に演奏に癖があります。特にこの曲にとっては重要な音楽を司るテナー・サックスが私にはいい味を出しているように聴こえるのです。 有名なセル,クリーブランド管弦楽団の演奏も非常にクールでスタンダードな名演で私は大好きですが,この演奏もなかなか聴かせますよ。特に最終章での盛り上がりは圧巻です。 オリジナルス・シリーズは過去の名演をリマスターして蘇らせる素晴らしい企画です。 このマークのCDは好きな曲なら購入して聴いてみる価値はあるでしょう。 今月のおすすめ メインへ |