トロンボーンのCD 題字
KOUICHIRO YAMAMOTO
Proof 山本浩一郎 メトロポリタン歌劇場管弦楽団トロンボーン奏者 日本人初のメジャー・オケ奏者となった山本浩一郎のソロデビュー盤。
題名のProofは証拠,立証。まさに今の実力を証明する内容だ。
 シュレック,ヒンデミットと言う王道を中心に配しながら,冒頭に自身に献呈されたイカルスを,最後に凄腕のトロンボーン仲間たちをゲストにしながら多重録音も駆使したスラッシュ・ポイントで締めている。
「イカルス」は作曲家にトロンボーンの可能性を示しながら共同さぎょうのようにして出来上がった作品であるというが,作曲者の才能と山本のテクニックが見事に癒合している。
 しかしながら,まだ音楽的には一考の余地があり,この組み合わせによるより音楽的な作品を期待したい。
 シュレックはもっとも好きな作品の一つだが,初めて聴く解釈ながら納得の演奏。
 今年(2001年)の2月6,7,8日エスニカル・カルチャー協会,9日バック・ポケット・スタジオで録音。 
Proof

長生 淳
  イカルス
シュレック
  トロンボーンとピアノのためのソナタ「ヴォクス・ガブリエリ」
エワイゼン
  トロンボーンとピアノのためのソナタ
ジョルダーノ(山本浩一郎編曲)
  歌劇「アンドレア・シェニエ」より
  ”亡くなった母”
ヒンデミット
  トロンボーンとピアノのためのソナタ
村田 陽一
  スラッシュ・ポイント

Piano:江口 玲
Trombone:村田陽一,マイク・ボーション,マイク・デイヴィス,デイブ・テイラー

KOCD-2511
(株)佼成出版